サクラソウの送粉者は、トラマルハナバチの女王蜂です。春、サクラソウが咲く頃、冬眠から冷めた女王蜂が一人で活動を開始し、サクラソウの花に、蜜や花粉を求めて訪れ花粉を運びます。共進化しているのです。

 サクラソウが健全に種子を生産し、遺伝的に多様な個体を増やすためには、トラマルハナバチも元気に活動してくれないとなりません。

 メスの働き蜂や、秋に交尾のために出現するオス蜂が、春から秋まで活動し続けるためには、絶え間なく色々な山野草が咲きつづける環境が大切です。

 サクラソウだけを大切にしても、送粉者の集団を大切にしなければ、本当に生態系を保全したことになりません。だから、サ会議は、軽井沢のいろいろな植物や動物も大切にしたいと思って活動しています。(詳しくは、紙芝居をご覧ください。)